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お母さんたちの多くはまったく頓着していない。 さきの消費者アンケートによれば、野菜を食べるかわりに栄養補給になるからいいと考えている人すらいる。
これもとんでもないことだ。 ドリンク剤に含まれているビタミン類、糖分は、いまの子どもたちに不足しがちな栄養素ではなく、もともとじゅうぶん足りている。
こんなものを毎日飲んでいる子どもたちがいったいどういうことになるか、考えるだけでも恐ろしい。 糖分をたっぷりぶちこんだドリンク剤の強烈な甘さは、味覚の貧しい、いまの子どもにとっていたって魅力的なようだ。
味オンチの大人がこうした子どもをどんどん増やしてしまう。 スナック類のとりすぎが、キレる子どもをつくりだす口あたりがよく、わかりやすい味ばかり求める傾向は、スナック菓子の食べすぎへと向かう。
いま、日本人の平均的な家庭では、1年間に1人あたりコメに使う金はだいたい5万円。 それに対して、スナック類に使っている金は9万円と倍に近い。
いかに日本人のコメ離れが進んでいるとはいえ、これは驚くべき数字だ。 かつて食費の中でコメ代が占める割合はもっと高く、いまから15年ぐらい前には約7万5000円だった。
それが年々、減少して現在の数字になったのだが、減ったぶんが食パンやパスタなどの主食あるいは肉、野菜などの副食に向かったかというと、そうではなく、各種のチップスやチョコレート、菓子パンなどのスナック類に向かっているのだ。 コメとスナック類では、消化、吸収のテンポがまったくちがう。

コメとスナック類の主成分は同じ多糖類のデンプンだ。 デンプンは消化器の中で、ブドウ糖に分解されてから、その一部はカラダを動かすエネルギーとして使われ、残りは脂肪となって、カラダの細胞に蓄積される。
ところがコメの場合は、ロの中で咀鳴されても粒状にしかならず、消化器官の中でデンプンがゆっくりブドウ糖に変わり、吸収される。 一方、スナック類では、原料の穀類が生産工場で機械的に粉状にされるため、コメとくらべてきわめて早くデンプンがブドウ糖に分解され吸収される。
したがってスナック類は、血糖値を急速に上げる。 食べたぶんに見合うだけ運動しているのならいいが、運動不足のいまの子どもたちの血糖値は、ますます高くなる。
この状態が長く続くと、どういうことが起きるか。 キレやすくなるのである。
血糖値が上がると、インスリンの分泌量が増える。 この状態が続くと、今度はインスリンが過剰になり、血糖値が急激に低下して、逆に低血糖状態になる。

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